Itineraries

モデルコース

History

根室の歴史を肌に感じて。
かつての暮らしを物語るものたち

北海道の最東端に位置する根室。豊かな水産資源に恵まれていることや、近隣の島々との交流があったことなどから、文化や産業において独自の発展を遂げてきました。後世に伝えるため残された跡地、重要な役割を果たしてきた歴史的建造物、そして貴重な資料がまとめられた施設を巡りながら、根室の歴史を辿ります。

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チャシ跡群

「チャシ」とはアイヌ語で「柵囲い」。砦、祭祀の場、見張り場など、さまざまな目的で使われていました。根室市内には32か所が残り、中でも24か所が「根室半島チャシ跡群」として国指定跡に指定されています。根室にあるチャシ跡は、崖の上に半円型や四角形の濠を巡らせたタイプが多いのが特徴。大規模なものも多く、サケや昆布などの水産物やラッコの毛皮などのアイヌの交易による経済力を象徴しているという指摘もあります。実際に訪れることができるのは、ノツカマフ1号・2号チャシ跡とヲンネモトチャシ跡の2か所のみ。海風に吹かれながら、アイヌの暮らしを思い浮かべて。

高田屋嘉兵衛の像

金刀比羅神社の敷地内に建つ、ある男性の像。根室の水産業の基盤を築いたひとりである江戸時代の海運業者、高田屋嘉兵衛です。本州と蝦夷地との交易を進める中で根室に漁場を開いた上、近隣の島々との航路を開き、根室と島々とを結ぶきっかけを作りました。さらには金刀比羅神社を創祀したり、民間人ながらゴロウニン事件を解決したりと、根室の歴史を語るうえでは欠かせない人物です。根室港を一望できる場所に建てられたその像は、今も根室の海を見守っています。

チシマザクラ

根室駅近くにある清隆寺。5月上旬、境内ではチシマザクラが咲き誇ります。根元から枝分かれするため樹高は低いものの、そのどっしりとした佇まいは根室の風土を感じさせます。このチシマザクラは明治2年に国後島から持ち帰られたもので、根室の歴史の中でかつて近隣の島々との交流があったことを示しています。樹齢は150年を越え、現在では由緒ある樹木として北海道記念保護樹木にも指定。日本一遅咲きの桜として、最東端の春の訪れを知らせます。

Information

インフォメーション

清隆寺

住  所/根室市松本町2-2
電話番号/0153-23-2942

碓氷勝三郎商店

市街地の中心部に建ち並ぶ、重厚なレンガ倉庫。根室の地酒「北の勝」の醸造蔵です。醸造元である碓氷勝三郎商店の初代碓氷勝三郎氏は、明治8年に北海道へと渡って缶詰業、酒造業、牧畜業などを興し、根室の産業基盤を築き上げました。酒造りに着手したのは明治20年のこと。創業の頃から残るこの蔵の歴史は、130年を越えています。常に根底に流れているのは、酒を造る基盤となる自然への畏敬と感謝の念。伝統の技術と思いは脈々と受け継がれ、今も北の勝は多くの根室市民に愛され続けています。

Information

インフォメーション

碓氷勝三郎商店

住  所/根室市常盤町1-6
電話番号/0153-23-2010
※一般見学や直売は行っていません。

歴史と自然の資料館

根室の歴史や自然にまつわる資料が保管、展示されている資料館。縄文時代の土器やオホーツク文化から近世の日ロ外交史まで、根室の歴史を辿ることができます。海に囲まれ、港での交易と漁業を柱に発展してきた根室。かつてのロシアとの交流や、豊富な水産資源を活かした缶詰産業など、根室をつくりあげてきた独自の文化と歴史があります。ここで成り立ちを知り、まちへと出てみれば、目にするさまざまな景色がより味わい深くなるはず。

Information

インフォメーション

歴史と自然の資料館

住  所/根室市花咲港209
電話番号/0153-25-3661
開館時間/9:30~16:30
定  休/月曜、祝日

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