▶芙美子さんは、祐子さんの妹。祐子さんの「場所が空いてるけど、チーズ工房やらない?」という誘いをきっかけに、菊地さん夫妻も根室へ移住しました。
Things to Do
根室でしかできないDEEPなこと
その時だけの美しさを目に焼き付けて。季節を感じられるスポット。
#放牧酪農 #弁天島 #根室の魅力
チシマザクラが咲き誇る日本一遅い春、まちも港も賑わう夏、長くのんびりとした秋。そしてオジロワシが空を飛び交う冬。春夏秋冬どの季節も、その時季だけの魅力にあふれている根室。ここで暮らす人々は、その移り変わりをどのように感じ取っているのでしょうか。根室で放牧酪農を営む横峯庸さん、祐子さん夫妻に、根室の季節を感じられる風景を教えてもらいました。
※記事の内容は2025年時点の情報になります
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四季の変化を、鮮明に感じ取って
足寄町での実習を経て、2011年1月に根室市へ移住した横峯庸さん、祐子さん。風連湖の近くで小規模な放牧酪農を営んでいます。大切にしているのは、牛とのリズムを合わせること。「時間通りに作業をし、毎日同じ時間に牛舎へ行く。そんな習慣を守るうちに、牛たちもそのリズムに合わせて行動してくれるんです。人間の都合に合わせようとすると、かえって大変ですから」。こうして伸び伸びと育った牛たちのミルクは、牧場の一画にあるチーズ工房チカプの菊地亮太さん、芙美子さんが造るチーズの原料にもなっています。
2人は就農するまで、根室を訪れたことがなかったと言います。「離農する方がいると聞いて来たんです。それまでは根室に来たこともなくて、たまたまですね」。実際に暮らしてみると、この土地特有の自然に魅了されたそう。「今まで見てきた牧場の景色は、平地に農地が広がり、その周囲に山があるというものでした。でも根室は違う。高い場所に農地が広がり、そこより低い川沿いに森が広がっている。北海道でも珍しい地形で、それがとても美しいなと思います」。
▶牛のほかに、鶏も数羽飼っています。放牧地を自由に走り回っていました。
日々自然と向き合っているからこそ、季節の移り変わりをより鮮明に感じられると言います。「毎年同じような順序で季節が訪れるんです。たとえば春は、まずいろいろな野草が咲き始めて、次にカエルが鳴き始めます。気温は寒くても、ちょっとずつ兆しが見えて。そして5月末には急にあたたかくなる。その順序が変わらないことに、ほっとします」。道端の草花や聞こえてくる音、風の匂い。そんな微妙な変化を感じられるのも、ここでの暮らしの豊かさの一つ。「季節ごとに牛の行動も変わりますし。農家は四季の変化に敏感なんですよ」と、笑顔を見せてくれました。
▶夕暮れの中、やさしい眼差しで牛を見つめる2人。
夏の春国岱で揺らめく水草が美しいこと。オジロワシを見かけて、冬の訪れを知ること。自然とともに暮らしている2人が教えてくれた、根室の四季のささやかな美しさは、何度も根室を訪れたくなるような魅力にあふれていました。
Spot 1. 根室の放牧風景
冷涼な気候の根室では、畜産も盛ん。明治初期には国立の牧畜場が設置されるなど、古くから酪農が営まれてきました。北海道の各地で行われている産業ですが、朝の霧の中で牛たちが草を食む様子や、緑の草原の背景に青い海が広がる風景は、根室だからこそ見られるもの。放牧時期は主に5月~10月。牛たちがのんびりと過ごす姿に、ゆっくりと癒やされて。
【横峯さん夫妻のイチオシポイント】
「夏の根室は霧がかっていて、その中から牛の群れが出てくる風景はとても幻想的。午後になると霧が晴れて、1日のうちでも景色がガラリと変わるのが良いなと思いますね。季節が進んで秋になると虫も少なくなってきて、牛も過ごしやすいのか、よりのんびりしているように感じて。きっと牛も秋を満喫しているんでしょうね」。
Spot 2. 根室の海岸線
オホーツク海と太平洋の2つの海に面している根室。その海岸線は複雑で変化に富んでいます。険しい岩礁や断崖、数km続く静かな砂浜…。海岸線をドライブしてみれば、自然が見せる「静」と「動」をどちらも感じられます。漁業が盛んなこの地域において、海は産業と密接に結びついた場所。季節ごとの漁の風景も、根室ならではです。トキシラズやホタテの水揚げで港が活気づく春、一面にコンブが広がる夏、サンマ漁の灯りが夜の海を照らす秋。根室の海には、人々の暮らしと結びついた景色があります。
【横峯さん夫妻のイチオシポイント】
「特に好きなのは、花咲港から浜松海岸、落石岬までの海岸線です。根室の街へ出かけた帰り道、天気が良くて気持ちのいい日は、ぐるっとそちら側の道をドライブして帰ってくることがあります。別世界に入り込んだような気がして大好きです」。
Spot 3. 弁天島
「季節関係なく、根室で一番好きなスポットです」と庸さんが教えてくれたのが、根室港に浮かぶ小島、弁天島。金刀比羅神社の敷地内から、その全貌を眺めることができます。静かな無人島ですが、根室の歴史を語る上で欠かせない場所です。島には貝塚竪穴群遺跡があり、かつてここで人が暮らしていたことを示しています。また1792年にロシア初の遣日使節であるアダム・ラクスマンが根室港に来航した時には、この弁天島に停泊。さらに、根室の開拓に尽力した江戸時代の海運業者である高田屋嘉兵衛は、海上安全と豊漁を願い、この島に市杵島神社を建てました。弁天島は根室の人々にとって、まちのシンボルなのです。
【横峯さん夫妻のイチオシポイント】
「根室でも一番好きな場所です。景色だけでもきれいなのですが、根室の歴史を知ってから見ると、違う風に見えてきて。頑張ってきた人たちのことを思うと、自分たちの苦労もちっぽけに思えてきます。根室を築いてきた人々の開拓精神を感じられて、見るたびに元気づけられています」。
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弁天島
根室市弁天島
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